静寂の池上本門寺

大雪・東京20140214

 彼女と毎日続けている東京Walking
「今日(2/14)はヤメとこうか」という予報でしたが、雪はシッカリ七難を隠し特に午前中は単に風情を感じるよい日でした。

品川歴史館の庭園20140214
                           (歴史館のお庭)

 品川歴史館にて旧東海道品川宿や沢庵和尚がいた東海寺の賑わいについて知識を吸収した後、池上通りをに西へ約一時間。
 寒さで足首の筋肉がちょっと固まってきた頃、加藤清正が石段を寄進した云々歴史の深い本門寺着。

池上本門寺・雪のバレンタインDay

「報われた」と率直に思いました。
 さすがに静かだったから。

池上本門寺・雪のバレンタインDay

 賑わってるイメージの強い場所ですが、本日例外日なり。
 とても楽に広い境内と向かい合うことができます。

 耳に入るのは吹雪の風音のみ。
 心がけずとも自然に気持ちが鎮まってゆき、快感。

池上本門寺・雪のバレンタインDay

 帰り道、冬のお花もまた素直に今日を楽しんでいるように感じました。

雪と椿

no flower no life


【関連エントリー】
雪の東京都心、雪の庭園 (2014/2/11)  

【関連ブログ ※ご紹介】
365日東京Walkingデート 
 
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雪の東京都心、雪の庭園

 伊達や酔狂で、四十数年ぶりの大雪に見舞われた東京のお庭を見てまわりました。

清澄庭園

清澄庭園・雪

清澄庭園・雪

清澄庭園・雪・水仙

小石川後楽園

小石川後楽園

小石川後楽園・紅梅

六義園

六義園・白梅

六義園・眺望


 シーンとした静けさの中、それだけ真我を身近に感じることができました。
「どれだけ曇り空の下にあっても、それは深い深い青空だ」と。


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 365日東京Walkingデート 
 
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「ハイ、みなさん『不思議なくらい気持ち良く眠れた』とおっしゃるんですよ」

 行き当たりばったり路線バス旅行を沖縄本島で楽しんでいた折、突然の土砂降りに何となく嫌気がさし、近くに喫茶店のある停留所で下車した事がありました。
 コーヒーをいただきながらマスターの話を聞いていると、すごそこからローカルフェリーが出る由。

「(雨も小降りになってきたし)じゃ乗船してみよっか」
 これが、地元の人が“人類発祥の地”と崇め信頼する久高島との出会いでした。

 学校帰りのティーン達。定員いっぱい二台の車を載せた船は島へ。
 夕食は、港の食堂で海ヘビの汁・泡盛などなど。

 そして夜が訪れます。
 民宿の縁側をあてがわれ就寝したのですが、日頃の快眠なんのその、眠れません。
 まん前の庭に降り立ち、そのままプラプラ周辺を散策。

 この時点でまだ久高島のなんたるかは知りませんでした。
 ただ、うようよ何かいる感じはする。
 霊感が薄くお墓に行っても事故現場でも何も感じないタイプなので、限りなく初体験です。

 ひしひしと綿で包まれる感じで深夜の集落をトボトボ。
 怖さはナシ。見知らぬ路地へ入ってゆく事を朗らかに歓迎されている印象。
 温まった感じで宿へ帰ると、今度はビックリするくらい深く眠れました。

 翌朝、宿のおばちゃんへ経過報告。
 すると開口一番、「ハイ、みなさん『不思議なくらい気持ち良く眠れた』とおっしゃるんですよ」。
 一人一人にはマジックでもおばちゃんにとっては茶飯事のようです。

 目に見えない世界の片鱗に触れた気分で港へ。
 岸壁には、ノロ(女司祭)の運転するワゴン車で送迎され礼を述べているご婦人もいました。
 フェリーに乗り込み、高校生達の熱気に押し出される形でデッキへ移動。
 洋上に出ると、島の背後より朝陽の登る光景が広がります。
 カメラを向けアレコレやっていると、いつの間にか先ほどのご婦人が現れキラキラお目目で島ウオッチ。
 それにも飽きたであろう頃、突然私の方に顔を向け「人類発祥の地なんです!」。
 一途な感じでフザけている様子はまったくありません。

「なるほど」
 昨夜来のことを了解しました。
 私がただ何も知らず島へ渡ってしまっただけのこと。

 鷹揚な神でらっしゃるようです。
「なんとなくの訪問でもいいさ〜」と ^^

 白手袋の運転手+黒塗りのリムジンが迎えに来ていたご婦人に軽く会釈し、本島最南部に向けたバス旅を再会しました。
 
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広く薄く言語をおぼえる楽しみ

「メニューを見せてください」という私にとっては超重要なメッセージを伝える際、英語・中国語はじめ大半の言語では、

「コー・ドゥー・メニュー・クラップ(タイ語)」
「トロン・トゥンジュカン・メニュー(マレー語)」

 といった形で、語末に「メニュー」が現れます。
 なので

「メニュ・ジョム・ポヨジュセヨ(韓国語)」
「メニュー・ディカー・ディージエー(ヒンディー語)」

 といった事例を目にすると「仲間♪」と嬉しくなる。
 同時に、歴史の教科書には載っていない“頭の使い方伝播史”に想いが飛びます。(ヨーロッパにも日本語と同じ語順の言語があるそうですね)

 “単語と紐付いた概念伝播史”は、よりリアルです。

 日本語の「大使館」を

「ターシィークワン/大使館(中国標準語)」
「テザガン/大使館(韓国語)」
「ダイシュックワン(ベトナム語)」

 とそれぞれ発音するので、大使館の仕組み・概念そのものが中国から輸出されたと推定できます。
 語順は違っても、例えばスマートホンみたいに便利なものはポンと飛び込むのでしょう。

 外国語は通常一つをまず深くおぼえるものですが、各国街歩き(庶民食)ツアーという軽いニーズのためつまみ食いのようにおぼえると、それなりに横串が通り、教材を前にプチ人類史を感じています。


【関連】

牢屋に入ってるような感覚をバネに (2013.12.14)

第二外国語デビューの地、タイ (2013.12.05)

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火事場の馬鹿力でアメリカマインドを獲得

 ピストルを持ったガードマンがいないと公衆トイレが成立しないアメリカ大都市部では、“用足し”に難儀します。
 それが為だけにスターバックスに入ったり。あまり体に良くないのですが水分摂取を制限したり。

 そんな中、地下鉄の駅に飛び込み「トイレはどこですか?」。
「あっちにあるけれど、最寄の改札が無人の時間帯になったので閉鎖された。」
 見張る人がいないので開けてらんない、との主旨。
 そんな殺生な・・・

 でも、火事場の馬鹿力で次のフレーズが口から出ました。
「Then, What should I do ? (じゃあ私はどうしたらいいの?)」
 するとアッサリ
「そこの二番目の階段を上がるとホテルがあって、ロビーのトイレを使えるよ」

 やれ嬉しやとロビーに突進し、セーフ!
 緊張が解け経過を振り返った時、次の二点を意識しました。

・トイレ閉鎖と聞いた私が「エエッ」と困惑顔を浮かべた段階では、先方(駅員)に情報提供意志が全くなかった事
・逆に、「Then, What should I do ? 」後の案内は完璧だった事

 日本旅館とホテルのサービスの違いが頭に浮かびます。
 夕食のため食堂に移動したのを察し布団を敷きに来てくれる前者と、要求することで初めてサービスが始まる後者。
 
 国内においては「随分物をハッキリ言う」私ですが、それでもこの自立の国で“困惑した顔”が用を足すように思っていました。
 なぁーんだ自分も日本人だったんだ、ハハハハハ〜

 我がアイデンティティーにちょっぴり安心し、同時に、別バージョンでも生きていこうと決心した一件です。


【関連】

「No」が言える日本人にしばし変身 (2013.11.11)

「You, step aside(どけ)」 (2013.11.09)

自立してテンションUP (2013.11.10)

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牢屋に入ってるような感覚をバネに

 韓国の食堂(シクタン)に入り、ハングルが並んだ壁のお品書きを見る。多少ゆっくりでも音が読めて意味するところが分かり、その時食べたいものを注文できる。
 マレーシアでも同様。ベトナムでも。台湾・中国でも。北インドでも。
 今回の転生で取り組んだ中、最大の遊びかもしれません。「手間」「喜びのスケール」両面で。

 文字を覚え、料理の体系・具体的名称を憶える。自分と波長が合いそうな品のimaginationを膨らませる。
 そして現地へ。

 ちょっといいお店だと、メニューに英語が併記されていたりします。どんな料理かの紹介も。
 ただ、アングロサクソンの言葉は「食」に関しボキャ貧。
 私が好きな野菜料理をくくりをみると、何でも「〜 salad vietnam style」になっていたりします。「和えもの」「煮浸し」といった単語がないからなのでしょう。
 また、二枚貝が何でもclamだったりね。
 英語をアテにしてると「その時食べたいのもの」に到達しない‥が率直なところ。
 また、外国人を対象としたお店だと隔靴掻痒(靴の上から足のカユイところを掻く)だったりします。その国の味覚に対して。

 一週間の休みをとってもぶつくさ言われるサラリーマンの身分(当時)だと、おのずとその一週間の感動体験をMaxにしようとする。勢い、何ヶ月かかけて文字を覚え料理の体系・具体的名称を憶える。
 という毎度の体験でした。
 不自由をバネにした形でしょうか。
 もっと正直に言えば、牢屋に入ってるような感覚をバネにしました。

 あの時代がなければ越えられなかった壁だと感じています。
 ボキャ貧の対極に位置する中華料理関係の漢字をまとめて憶えたりね。


【関連】

ハングルの時刻表を持って (2013.11.05)

「ようこそ」が読めた♪ (2013.11.29)

第二外国語デビューの地、タイ (2013.12.05)

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A列車に乗ってハーレムの味 (NY)

 スーパーに並ぶ膨大な種類のサラダ用野菜をのぞいて、アメリカ食は基本大味。
 繊細なものを食べたくなったらイタリア人街、レシピを楽しみたくなったらチャイナタウン。アジア食ならベトナム料理や韓国料理・・と移民の国を満喫できますが、「アメリカでなくとも」とも思う。
 必然性が欲しいナと思ってると、二つ答えが見つかりました。


『ニューオリンズのケイジャン(クレオール)料理』

 私にとっては、音楽と並ぶこの街の魅力です。
 豆・野菜・シーフード・米といったプレイヤー。しっかり効かせたスパイス。
 ザリガニを食べるといった意外性含め、どこかアジアに通じます。

 歴史をひもとくと、イギリスとの戦争資金にあてるためナポレオンがアメリカに売却する(1803年)まで、同地はフランス領。
 こういってはなんですが、「だから繊細なのか(大味じゃないのか)」と思います。


『ハーレムのソウルフード』

 ニューヨーク滞在の折、チャレンジと思ってハーレムを訪ねました。
 タクシーは行ってくれないので地下鉄A系統で。
 ジャズの名曲「Take the ‘A’ Train (A列車で行こう)」そのままです。

 裏通りはさすがに避け、今でも愛用しているどぎつい色のカバン(日本のローカル線に乗ってる時「アラいいわねぇ〜」とおばちゃんに話しかけられた経過あり)を買ったりして街歩きを楽しみます。
 恐怖心は無意味とすぐに理解しました。

 そこで出会ったのが、プレートのご飯に好きなオカズをかけレジでお金払って食べる・・というスタイルの食堂。
 台湾でいうところの「自助」方式です。

 心が開きました。
 自由だから、野菜がふんだんだから、しまった味だから。
 食べてて屈託のない気持ちになるから。
 ファミリーレストランで食事するときのハリボテを食べるような感覚の反対です。
 この食事にガッツを貰ってる人が沢山いると腑に落ちました。
 何より自分の腑が温まったから☆

 わが身体で感じたソウルフードというところでしょうか。
 大胆にも陽が沈むまでハーレムに滞在し、A列車で帰路につきました。
 
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現地・現場にフリーハンドを残す旅

 本シリーズで何回かシェアさせていただいた、台湾の離島や山奥にある先住民族の村への旅は、台湾に赴き現地の空気をある程度吸ってから思いついたものです。
 往復の飛行機以外何も手配していない旅だったのでそこから組み立て自由。運も手伝って目的を遂げることができました。見えない力でどんどん運ばれるように。

 これ、人生の構図と同一ですね。
 事前に撮影され「あとは観るだけ」の映画じゃない。ガシガシに展開が固まってるわけでもない。その場の思いつきやエネルギーに多くが委ねられている。
 でも、俯瞰視点で見れば予定調和♪
「こういう感動を俺はしたかったんだ」と終わってから気づく。
 その背後には魂と自我の事前合意があるらしい・・・

 ワクワクや萌え・興奮は、「ここ掘れワンワン」式に事前合意の在りかを教えてくれているのでしょう。
 なので、できるだけ現地・現場にフリーハンドを残す。我が胸に“起こってくる事”に任す。

 この世にも、往復の飛行機だけ手配しやって来たのだと思います。復路券はFixではなくOpen。「こういう感動を俺はしたかったんだ」がひと通り終わるまでステイする。

 アセる必要は全然ないですね。
 感覚にゆっくり委ねてゆきます。


【台湾先住民族の村関連】

手書きノートで賛美歌斉唱 (2013.12.03)

江戸・深川から遠く離れて (2013.12.02)

旅先で屋外の宴会に飛び入り参加する楽しみ (2013.11.02)


【旅のスタイル関連】

自立してテンションUP (2013.11.10)

旅の動機 (2013.11.20)

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乗客三名のフライト、我一人のみの銀河鉄道

 仕事で利用した宮崎発松山行きのフライトは、私含め乗客三名。
 機材も小さく、「景色のいい方へ」と反対窓側へ私の肉体を移せば、左右のバランスが崩れそうです。
「それで海に真っ逆さま・・という事になった場合、ニュースで取り上げて貰えるんだろうか?」
 とも思う。
 日本という過密国家に住んでると大変貴重である心細さを味わえました。

 北海道・狩勝峠を夜半の鈍行列車で越えた際は、車内に我のみ。ひたすら闇を行きます。地上を進んでいる感じも乏しくなり、別の星へ移住の途中・・・といった気分。
 ET達がドワっと乗り込んできてもおかしくありません。というか期待しちゃうナ。あまりに我のみだと心細くなるから。緑色の肌でも脚が五本でもOK☆
 
 大がかりな峠なのでかれこれ30分刺激ゼロの地帯を行き、眼下に新得町の明かりが見えてきた瞬間は文明万歳!
 普段は人嫌い(当時)なのに、人の営みオールWelcomeの態勢です。
 そこからがまた長く、鈍行列車が久々の駅に“着陸”してゆくプロセスを満喫しました★
 
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眠ってた頃の旅

 北海道勤務となった折、夏休みを利用してやって来た故郷の仲間達と、阿寒国立公園にあるオンネトーを訪ねました。
 活火山が作った堰止湖でPhが低く、独特の青さをたたえています。

 近隣の宿に泊まったその夜は快晴。無風。
 食事後、再度湖畔に繰り出しました。

 WA!
 星座がPerfectに映っています。
「どれがどの星」と分かるくらい。

 何度も使わせていただいている「心を鎮めると、凪いだ湖面に星座が映る如く魂のメッセージを受取る」といった例え表現は、この時の経験に基づくものです。

 でも、当時の私は眠った男でした。
 その晩見た光景を同行の女性が後日水彩画に仕立て送ってくれたのですが、込められたメッセージに気づきもせずスルー。
 絵もやがて処分してしまい、色んなことがハハンと頭の中でつながりはじめたのは幾星霜流れ故郷とすっかり切れてから。
 北海道一年目は、ひとえに自分の旅欲望を満たすため心を騒がせていました。

 いい・悪いというのではありません。
 ただ当時はそうでした。


【関連】

潜水艦のように記憶浮上 (2013.11.12)

自らを抑圧する悲しみが解ける風景 (2013.11.21)

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